かつて日本の物流における輸送を担っていたのは自転車でした。特に昭和20年代における戦争で荒廃した日本の復興を支えたのも自転車でした。
大きな荷物を載せて走ったり、リヤカーを曳いて走ったりするため、太くて頑強な骨組み、大きな荷台とスタンドが付いた重さが30キロはある運搬用自転車。
そういう運搬用自転車もバイクやトラックの普及とともに昭和30年代中ごろから少しずつ減り続け、今ではごく一部で使われているだけになってしまいました。日本の自転車の歴史を語る上で欠かすことの出来ない運搬用自転車にスポットライトを当て、昭和30年代前後に活躍した3台の自転車と部品の数々並びに当時に活躍していたようすの写真などを展示します。

[展示内容]
(1)昭和20年代〜30年代に造られた運搬用自転車3台
(2)運搬用自転車に使われた部品およびカタログ
    タイヤ・リム・スポーク・ハブ・リヤカー連結器・ダイナモ・ライト等42点
(3)昭和30年代に活躍する運搬用自転車の写真展


[写真説明]
 大国号 (埼玉県山崎正美氏寄贈)
千葉県柏市の方が所有していました。製造会社の詳細は不明ですが、埼玉県幸手市の大国商会 が大国自転車製造所の名称で製作販売したのかもしれません。
昭和20年〜30年代当時の運搬用自転車の姿をそのまま残しています。後ろの大きな荷台に重い 荷物を載せるため、後輪の大きさが前輪よりも大きくなっています。スタンドも今の自転車のものよりも 頑丈に出来ており、立てやすくするために先端に車輪が付いています。
また、サドルの後ろにリヤカーを引くための装置が付いています。

 

自転車のサドルの後方とリヤカーの握り棒をつなぐ連結器

  [展示資料協力]
東京都狛江市 長寿自転車店 谷田部克己氏

展示のようす

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