「三輪車が創り出す新しい世界」展
 
平成22年1月9日 ~ 4月6日
科学技術館2階情報室 9:30 ~ 16:50
 

協力:堀田製作所 石田商事  ユニバーサルトライク

 
  本センター事業は、財団法人JKAから競輪の補助金を受けて実施しております。  
     
 三輪車は19世紀中頃から生産が始まりましたが、特別な運転技術が必要なく、誰にでも簡単に乗れることから、19世紀後半には前輪が極端に大きな危険で乗るのが難しい自転車に代わって人気を呼び、様々な機能・形の三輪車が作られました。また、倒れないということから重い荷物を運ぶための三輪車も活躍したときもありました。
しかし、広い保管場所が必要なほか、重さ、乗りやすさ、スピードという点で自転車と比べると劣り、19世紀末には乗るための三輪車の生産が減少していきました。また、荷物運搬用としてもリヤカーの普及に伴いこれも1920年代に減少していきました。その後、三輪車といえば主に幼児用として生産され続けている状況が長く続いていました。
ところが、近年倒れず安定しているという利点を活用した新たな三輪車の利用が広がってきました。1つは自転車を利用した移動手段を持てない高齢者や身障者のために、もう1つは二酸化炭素を排出しない環境にやさしい荷物運搬用としての輸送機です。
今回の展示では、過去の三輪車と現在活躍中の三輪車を合わせて展示すると共に、最新技術と新しい利用形態を探ることでこれまでにない三輪車が創り出す新しい世界を紹介します。
[展示三輪車]
①高齢者用三輪車 「踏込式三輪電動付」(堀田製作所より借用)
②高齢者用三輪車 「踏込式三輪アシストⅡ」(堀田製作所より借用)
  踏込式とはペダルを回転させなくても足で軽く押すだけで進む自転車で、足の動きが少し 不自由な障害者の方や高齢者の方にも楽に乗ることができます。
③オランダ・デンマークで活躍している郵便配達用三輪車 「クリスチャニアPボックス」 (石田商事より借用)
  ヨーロッパでは荷物だけではなく、幼児を乗せることもできるタイプなど三輪車が様々な方面で活躍しており、三輪車の先進地域でもあります。
④前二輪三輪車「二輪同時傾斜式」(ユニバーサルトライクより借用)
  車体が傾いても2つの前輪をつなぐ車軸が平行に保たれる機構を搭載しています
⑤1890年頃のフランス製三輪車(本センター所蔵)
  左右の後輪を同時に駆動することができます
ギヤ部にチェーンの張りを調節するエキセントリック構造が仕組
まれています
昭和天皇も学習院初等科時代に同様な三輪車を利用していました
⑥大正時代の日本製荷物運搬用三輪車(本センター所蔵)
  荷物運搬用三輪車は、明治から大正時代にかけて群馬県下の織物業
者や大阪の問屋などで多く使われていました
重量が大きい、小回りが利かない、大きな収納スペースが必要とい
った欠点もありました
この他、堀田製作所堀田健一氏が高齢者・身障者のための三輪車を開発する過程における並々ならぬ苦労の跡を物語る設計図なども展示します。
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