1. 東京名勝 新吉原夜ざくら 明治39年

吉原は当初、現在の東京都中央区掘留二丁目(地下鉄小伝馬町駅と人形町駅の間)界隈にあったが明暦の大火(1657年)で浅草日本堤(浅草寺の北側)に移転した。このため、移転前の吉原を「元吉原」、移転後の吉原を「新吉原」と言って区別します。
江戸幕府のときから吉原の中心を真っ直ぐ貫く仲之町通りの夜桜は有名で、吉原は特別な場所だったが、桜の時期だけは誰でも簡単に出入りすることができたので花見だけを目的に吉原を訪れる人も多く、花見客のために往来の規制が緩和された時代もあった。
この仲之町通りの桜、もともと並木としてそこに植わっているものではなかった。毎年3月1日に開花するよう、2月下旬頃に桜の木を根元から移植し、花の時期が終わったら撤収していた。