

浅草寺の山号が金龍山で、雷門や仁王門は942年に安房守平公雅が武蔵守に任ぜられた際に創建したとの伝えがあり、この頃に寺観が整ったものと思われ、東京都内最古の寺院である。
江戸時代後半に仲見世の前身である商店や芝居小屋が境内に設けられて以降、浅草は庶民の盛り場、娯楽場として発達し、浅草寺と絵の中央上部に描かれている隅田川とともに、浅草という一帯が東京の娯楽の中心となった。
この絵が描かれた明治15年に東京馬車鉄道として日本で最初に馬が線路の上を走る車両を引く馬車鉄道が運行を開始した。また、木造の建物が大半の中に、山門の入り口脇にある青い屋根
のレンガ造りらしい建物(絵の中央左端)があるが、明治18年には表参道両側の「仲見世」が近代的な煉瓦造の建物に生まれ変わった。