自転車を利用するにはパスが必要であったが、このパスは事前に登録し、23ユーロ(1ユーロ=120円とすると、2760円)の保証金を支払うことで入手ができた。利用料金は無料で、1回のレンタル時間は最高2時間までで、1日に何回でもレンタルが可能であった。このパスには磁気による利用者の個人情報が入っていて、自転車を固定しているブロックに入れると、自転車の先端がはずれ、乗ることができた。
『ヴェロアラカルト』に使用された自転車はインターサイクル社製で。前輪が20インチ、後輪が24インチと、前輪がやや小さかった。このシステムにはステーション以外でも止められるように鍵が付けられていたが、その鍵の紛失が多かったことが問題であったという。
1998年の営業開始時点では2000人が登録してパスを持っていた(表1)。
表1 パス所有者の居住地
レンヌ市民 |
1320名 |
レンヌ広域圏に住む人 |
280名 |
レンヌ市内の大学に通う学生 |
400名 |
合計 |
400名 |
その後のアンケート調査によると、利用者の92%が「大変満足している」「満足している」で、利用者の46%が定期的に利用していた。利用者の平均年齢は31歳で、自転車を利用する目的は表2のとおりであった。
表2 利用目的
通勤 |
24% |
通学 |
15% |
レジャー |
22% |
買い物 |
27% |
運動 |
2% |
その他 |
10% |
合計 |
100% |
レンヌ市とレンヌ広域圏は、フランスでは自転車利用促進政策が先進的に行われており、1980年までにクリスチャン・ブノア市長(仏自転車宣言都市協議会の創設者の一人)は計190kmの自転車レーンを建設している。2009年度における自転車関連予算は36万5千ユーロ(4380万円)で広報等にあてられている。同年度における自転車の利用率は5%で、自転車利用者の死者は3名を数えている(2008年3月より、レンヌ市で自転車を担当しているメダール市会議員談)。
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