Vol.273
平成14年3月
 
2002年アムステルダムのサイクルショー

 オランダは、チューリップや風車と並んで、自転車の国としてよく知られている。1,560万人の人口に対して、自転車保有台数は1,780万台で、一人につき1.09台という保有率を誇っている。これは、国の面積が九州とほぼ同じと小さく、国土全体が平坦であり、しかも国民は倹約家として有名で、自転車は経済的である、という理由による。

  この自転車王国の首都であるアムステルダムのサイクルショーは、今年で40回目になり、3月8〜12日に、市内南部のアムステルダム国際見本市・会議場(RAI)の第9&11号館(総展示面積は7,800平方米)で開催された。8〜10日は一般客用で、11日と12日は、小売店を始めとする関係者のみのビジネスデーにあてられた。入場料は、1日につき9ユーロ(1ユーロ=117円とすると、1,053円)であった。入場者は5日間の合計で24,763名を数えたが、これは例年並の入りであった。

  出展社は計115社であったが、地元の大手完成車メーカーである、ガゼレ、バタバス、スパルタ、コガ・ミヤタを始めとする国内のメーカーが大半を占めた。国外のメーカーは、地元の代理店をとおして出品していた。参考までに、オランダにおける、ここ数年の自転車販売台数は以下のとおり。

1997 1998 1999 2000 2001
x1.000台
1.303 1.350 1.445 1.517 1.365

 展示車を車種別にみると、通勤通学用の実用車(シティサイクル)と、レジャー&スポーツ用としてのトレッキング車が半々であった。マウンテンバイクや電動アシスト自転車はあまり見られなかった。これは、国土が全く平らなので、それらの車種を殆ど必要としないためであろう。ロードレーサー関連では、イタリアのデ・ローザだけが参加していた。ちなみに、オランダにおける、ここ数年の用途別の自転車利用状況は以下のとおり。

1997 1998 1999 2000 2001
通勤通学用
38% 36% 36% 37% 42%
レジャー&
スポーツ用
44% 48% 50% 52% 47%
その他
18% 16% 14% 11% 11%


 オランダでは、年間で90万台もの自転車が盗難にあう、ということで、鍵やバーコードを使用しての自転車識別システム、自転車の盗難保険を扱っているブースに関心が集まった。又、子供を乗せるためのキャリアを始めとする各種キャリアや関連小物用品も、あちこちのブースで展示されていた。

  会場の一部には、自転車の試走コースが設けられ、入場者は、様々なモデル、オリゾンタル車、電動アシスト自転車、電動トロチネット、三輪車、子供車等々を試していた。
このアムステルダムのサイクルショー関連の発行物は総てオランダ語で、同ショーはあくまでも国内の一般客・小売店向けといえよう。なお、2003年の同ショーの日程等の詳細については、今のところ未定となっている。

 





2002年アムステルダムのサイクルショー(FIETSRAI)が開かれた、市内南部のアムステルダム国際見本市・会議場(RAI)

自転車盗難保険を扱っているENRA保険 会社(オランダ)のブース。お国柄を反映して、ブースはチューリップ(本物!)の花で一杯。

ガゼレ社(オランダの大手完成車メーカー)のブースにて。股下のサイズを測ってもらう入場者。この数字と股下から肩までのサイズをもとにフレームサイズを決定する。

コガ・ミヤタ社(オランダの大手完成車メーカー)のブース。トレッキング風のタンデム。価格は3,860ユーロ(451,620円)。重量は26.2kgと見た目よりもずっと軽い。

トレック社(アメリカの完成車メーカー)のブース。ツール・ド・フランス3連勝のアームストロングの使用ブランド。

シマノ(日本)のブース。サイクリングやロードレース用のシュミレーションシステム。

ダッチ・パーフェクト社(オランダ)が開発した絶対パンクしないラジアルタイヤ。パンクしないことを強調するために、ガラスの破片の上をタイヤが回っている。

会場の一部に設けられた自転車の試走コース。様々なモデル(オリゾンタル車、電動アシスト自転車、電動トロチネット、三輪車、子供車等々)を試すことができる。

オリゾンタル車を試走するおばさん。すぐ倒れてしまうので、係の人にアシストしてもらう。



 








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