アラン・キュビエ氏(57才)が所有するアンチーク自転車コレクションによる展示会、『自転車の歴史、1817〜2005年』が、ロモランタン・ラントネ市(パリから南202kmにある小都市)にある、マトラ自動車博物館で開催された。同館は、(株)マトラ自動車の工場跡地を利用して、2000年に開館している。マトラは、1960〜70年代にレーシングカーを開発製造し、世界チャンピオンにもなっているが、更に、ルノー自動車のエスパス(トヨタでいうエスティマタイプ)を設計開発したメーカーとしてよく知られている。



マトラ自動車博物館の正面


 アンチーク自転車展示会は、2005年5月14日から10月30日まで予定されていたが、大変好評だったため12月31日まで延長された。会場は幅8m、長さ25m程度の細長いホールで、コレクションは以下の5つのテーマに大別されて展示されていた:アンチーク自転車、子供車、トライシクル、軍用車、レーサー。展示車の車種別の内訳は以下のとおりであった。

            ドライジーネ(複製)   1台
            ミショー型         2台
            オーディナリー車     3台
            セーフティ車        1台
             トライシクル        4台
            自転車          14台
            小計            25台



セーフティ車
オーディナリー車2台

 大半の展示車には簡単な説明文がつけられており、自転車の歴史に必ずしも通じていない来場者にとっては親切なはからいであった。又、当時の服装を着た人形が所々に置かれ、単調になりがちな会場の雰囲気を和らげていた。更に、会場の入り口には自転車の部品や用品が展示されたガラスケースや写真(特にロードレース関連)のボードが置かれていた。

自転車のプレートや記念皿が展示されたガラスケース

写真(特にロードレース関連)とランプが展示されている

 


 この自転車コレクションの所有者であるキュビエ氏の本業は大工さんで、会場のある町から東に約20kmのラ・フェルテ・アンボーに住んでいる。コレクションの総数は50台とのことで、ちょうど半分が展示され、残りの半分は自宅の庭にある納屋に保管されている。コレクションの中で最も貴重なマシーンは、バルブロン&ムニエ製のミショー型(1869年)で、前輪のハブにフリーが装着されている、フランスはもとより世界でも計2台しか存在していないといわれる程非常に珍しいモデルである。キュビエ氏は、このフリーの回転音がたまらない程好きだという。


アラン・キュビエ氏とバルブロン&ムニエ製のミショー型(1869年)。前輪のハブにフリーが装着されている。

キュビエ氏は地元にあるクラシック自転車愛好家のクラブである、UVBE(ユニオン・ベロシペディック・ベルエポック)の会員であるが、ライドよりもメカニズムに興味がありマシーンの掃除・分解やレストアが大好きである。特に、修復を終えたばかりのマシーンでの一走りが最高という。
 更に、同氏は所有の自転車を一般の人に見せるのも好きで、地元のラ・フェルテ・アンボーで彼にとって始めての展示会を、2003年5月3〜4日に開いている。これは、地元の観光案内所がツール・ド・フランス百周年を記念して主催したものである。

 キュビエ氏の夢は、自宅の納屋を改造してアンチーク自転車の博物館をオープンすることだという。


キュビエ氏所有のアンチーク自転車コレクション展示会が開催されたマトラ自動車博物館の概要は以下のとおり 。

住所
Espace Automobile MATRA
17, rue des Capucins
41200 ROMORANTIN LANTHENAY
France
電話
+33 2 5494 5558
FAX
+33 2 5494 5556
メール
museematra@romorantin.fr
開館時間
火曜を除く毎日。
月曜〜金曜、9h00〜12h00、14h00〜18h00.
土日及び祝日、10h00〜12h00、14h00〜18h00.
入場料
大人、4,57ユーロ(1ユーロ=145円とすると、663円)。団体(15名以上)、3,05ユーロ(442円)




このページのTOPへ↑ 


Copyright, 1998-2005 Bicycling Popularization Association of Japan. All rights reserved.