フランスにおける最近6年間(2001〜2006年)の交通事故死者の推移は以下のとおりである。
年度 |
フランスにおける交通事故死者数 |
2001年 |
7,720名 |
2002年 |
7,242名 |
2003年 |
5,731名 |
2004年 |
5,593名 |
2005年 |
5,318名 |
2006年 |
4,703名 |
フランスではこの様に毎年減少しており、2006年度には4,703人と史上始めて5,000名を割った。ちなみに、フランスの人口は6,240万人で、日本(1億2774万人)の約半分である。日本での同年の交通事故死者数は6,352名なので、人口との関係からすれば、フランスの方が死亡率が高いといえよう。仏警察庁は今年の目標を4,200名以下としている。
最近6年間(2001〜2006年)における自転車事故死者の推移は以下のとおりである。
年度
|
フランスにおける自転車事故死者数 |
2001年
|
242名 |
2002年
|
211名 |
2003年
|
190名 |
2004年
|
179名 |
2005年
|
177名 |
2006年
|
未発表 |
これによると、2003年度までは減少の傾向にあったが、2004年以降は横這いになっているといえる。参考までに、世界的に見て自転車事故死者数が多い上位10ケ国(2004年度)は以下のとおりである。
国名 |
自転車事故死者数 |
日本 |
1,147名 |
USA |
725名 |
ポーランド |
691名
|
ドイツ |
475名 |
イタリア |
296名
|
韓国 |
263名 |
ハンガリー |
183名 |
フランス |
179名 |
オランダ |
157名 |
イギリス |
136名 |
(資料出所。IRTAD〔国際道路交通事故データベース〕)
2005年度仏交通白書によると、フランスにおける年令別の自転車事故死者は以下のとおりである。
年令 |
自転車事故死者 |
0〜9才 |
3名 |
10〜19才 |
30名 |
20〜29才 |
16名 |
30〜39才 |
11名 |
40〜49才 |
21名 |
50〜59才 |
24名 |
60〜69才
|
31名 |
70〜79才 |
35名 |
80才以上 |
6名 |
合計 |
177名 |
この表によると、主な被害者は子供と老人といえる。性別では、男性143名、女性34名と男性が圧倒的に多い。
パリにおける交通事故、特に自転車事故について。
パリにおいて2005年と2006年の2年間で移動手段別の交通事故死者数は以下のとおりである(パリ警視庁広報課資料)。
移動手段 |
2005年 |
2006年 |
歩行者 |
23 |
25 |
自転車 |
3 |
2 |
2輪車 |
18 |
27 |
自動車 |
10 |
10 |
合計 |
54 |
64 |
この統計により、パリでは2輪車の事故死者数が急増しているのがわかる。
やはりパリ警視庁広報課資料によると、2004〜2006年の自転車事故の統計は以下のとおりである。
|
2004年 |
2005年 |
2006年
(1〜7月) |
自転車事故数 |
473 |
509 |
308 |
死者 |
3 |
3 |
0 |
重傷 |
21 |
32 |
22 |
軽傷 |
383 |
423 |
244 |
2006年に関してはまだ確定の数字が発表されていないが、自転車事故数は漸増の傾向にあるといえよう。
自転車がからんだ事故で自転車乗用車の主な違反はパリ警視庁広報課資料によると以下のとおりである。
2004年。信号無視、優先通行妨害、速度の出し過ぎ。
2005年。速度の出し過ぎ、一時不停止、一方通行道逆走。
2006年。安全不確認(自動車のドア)、一時不停止、信号無視、優先通行妨害。
パリにおいて2004年と2006年の3年間で起きた自転車と歩行者の事故数は以下のとおりである(パリ警視庁広報資料)。
年度 |
事故数 |
2004年 |
77 |
2005年 |
69 |
2006年
(1〜7月 |
54 |
対歩行者の事故で自転車と歩行者の責任度に関するパリでの統計は公表されていないが、フランス全国でのそれは2004年から2006年の3年間にわたり知ることができる(仏交通安全白書)。
| 年度 |
自転車に責任がある |
歩行者に責任がある |
| 2004年 |
62.5% |
27.3% |
| 2005年 |
58.7% |
25.5% |
| 2006年 |
56.9% |
19.5% |
フランスでは仏国立交通安全統計局が交通事故の統計を管理しているが、それらの資料は関係者しか閲覧できないこともあり、対歩行者の自転車事故等に関する詳細は現時点で公表されていない。又フランスでは自転車は原則として車道を走らなければならない。更に、全体の交通事故に対する自転車事故の割合は日本では13.9%とかなり高いが、フランスでは3.48%に過ぎない(数字はいずれも2005年度)。そのため、対歩行者の自転車事故件数がそれ程多いわけではなく、日本のようにまだ社会問題化していないように思われる。
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