ブラウン氏(69才)の本職は建築デザイナーで、エジンバラから東に38kmのステントンに住んでいる(写真11)。自宅が事務所を兼ねており、今でも現役で仕事をしている。同氏の自転車コレクション歴は大変古く、今年で52年目を迎える。最初はクラシックカーやオートバイと共に自転車を収集していたが、結局自転車だけが残ったという。全部で152台を所有しているが、その内訳は以下のとおりである。

*ドラムランリッグ城内にある自転車博物館に貸し出し中
80台
*自宅(写真12)
22台
*自宅から近いところにある倉庫
50台
   合計
152台

写真11.アレックス・ブラウン氏。自宅の庭に建てられた
自転車コレクションを保管するための特別倉庫の前にて。


写真12.自転車コレクション保管専用倉庫の中

  ドラムランリッグ城内にある自転車博物館について。
 ドラムランリッグ城はイギリス中部ダンフリーから北西に27kmのところに ある17世紀後期に建てられたお城である。1840(天保11)年頃にペダルにより後輪を駆動する自転車を発明したといわれているマクミランの仕事場である鍛冶屋があったソーンヒルの直ぐ近くに位置している。1990年にマクミランの自転車発明150周年記念祭がドラムランリッグ城を中心にして開催されたが、その時に自転車博物館がオープンしている。展示されている自転車コレクションの全部がブラウン氏の所有となっている。

自宅には22台が保管されているが、その主なマシーンは以下のとおりである。
* 『コベントリー・マシニスツ』オーディナリー車・1882(明治15)年製。
* ラージ製オーディナリー車・1887(明治20)年製(写真13)。
* 『プリミア』セーフティ車・1888(明治21)年製(写真14)。
* 『ケンタウロス』自転車・1907年(明治40)年製(写真15)。
* BSA製自転車・1910年(明治43)年製。

写真13.ラージ製オーディナリー車。1887(明治20)年製。
  

写真14.『プリミア』セーフティ車 1888(明治21)年製。

写真15.『ケンタウロス』自転車 1907年(明治40)年製。

 
 残りは第2次世界大戦後のマシーンであるが、全てのマシーンが整備済みでいつでも乗れる状態になっている。殆ど毎週そのいずれかの自転車に乗ってサイクリングするのが楽しみという。

(小林恵三)


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