Vol.196
平成7年10月
 






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ドイツ、ブレーメンの6日間レース


 ブレーメンの6日間レースは、1996年1月11〜16日に、ブレーメン市内の市立ホールで開かれたが、今年で32回目を迎えた。6日間レースでは食事をしながら、或いはピールを飲みながら、レースを観戦するが、ヨーロッパでも特に北の国で根強い人気がある。

 大会の運営は地元のブレーメン・スポーツマーケティング社で、同社のミンダー社長が大会委員長を務めている。競技委員長はベルギーのパトリック・セルキュ氏。セルキュ氏は元6日間レースのスター選手で、通算88勝の最多勝選手として良く知られ、大変人気がある。今年は、このブレーメン以外にゲント(ベルギー)とミラノの6日間レースの競技委員長も務めている。

 6日間レースの呼び物は、二人一組でバトンタッチをしながら走るアメリカンレースである。それ以外には、デルニ(ドミフォンの一種)、スプリント、バンク一周タイムトライアル等が行われる。
 
 参加選手は6日間レース専門のベテラン選手が多い。主なスター選手は、ダニー・クラーク(オーストラリア)、ユルス・ブロイラー(スイス)、エティエンヌ・ド・ビルデ(ベルギー)、ピエランジェロ・ビンコレット(イタリア)である。二人一組で計11チームが参加した。但しスプリントだけは、ヒュープナー(ドイツ),マニェ(フランス)、バランジェ(フランス)等のスプリンターが特別出演して争われた。

 結果は各レースの総合得点で争われたが、最終成績は次のとおりであった。

1位 マルチネロ(イタリア)一ビラ(イタリア)組。400点。
2位 リジ(スイス)一ベッチール(スイス)組。393点。
3位 ベッゲルビイ(デンマーク)一マッドセン(デンマーク)組。376点。

6日間レースは深夜遅くまで行われるが、そのスケジュールは次のとおりであった。

1月11日(木)
21h00〜2h30
1月12日(金) 19h30〜3h20
1月13日(土) 19h30〜3h20
1月14日(日) 10h30〜18h00
1月15日(月) 19h30〜3h20
1月16日(火) 18h10〜23h35



 入場料は一人一日50マルク(1マルク=77円とすると、3,850円)であった。会場には、ビールやソーセージの出店、数多くのゲームのスタンドがあったが、それらは勿論別途会計であった。
 レースと交互に地元の人気歌手や人気バンドの出演を秘めとする種々のアトラクションが行われ、会場の雰囲気はいやがうえにも盛り上がった。6日間の入場者総数は124,000人と大成功であった。特に土・日の夜は超満員で、会場内では移動するのが一苦労であった。セルキュ氏は「主催者はかなり儲かっている」と、内緒で教えてくれた。

 6日間レースはフランスやイタリアの南のラテン系の国では、いま一つであるが、冬の厳しい北の国では格好のアトラクションとなっている。6日間レースは、トラックレースとビールに象徴される、典型的なドイツの冬の風物詩といえよう。








ブレーメンの6日間レースが開かれたブレーメン市立ホール。

会場。写真中央はミュージシャン用の舞台。その下が選手の控え室になっている。バンクに書かれた「ベックス」は地元ブレーメンの代表的なビール。

アメリカンレースが始まる前の出場チームの紹介。

2人一組によるバンク一周タイムトライアルでバトンタッチ前の選手が後の選手をひっぱる。

一周タイムトライアルで優勝したリジ選手(スイス)。
ミュージシャンの舞台下に設けられたピット。








 
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 ドイツ、オルデンブルク自転車博物館


 オルデンブルクはドイツ北部ブレーメンから南に40kmに位置する古い大学都市である。人口は15万人と少ないにもかかわらず、自転車ショップが40軒も存在する、自転車の利用が本当に盛んなドイツでも有数の都市である。このオルデンブルクの自転車博物館の館長さんは、ガビー・カルコフさん。中学校の先生が本職である。博物館の出資者はガビーさんの夫のカル・カルコフ氏で、デンマークで製造されている現代版ペダーソン車の総代理店を、同じ建物の中で経営している。又、同建物内にある自転車ショップの経営にも一部参加している。
 
  自転車博物館のアンチーク自転車コレクションは、コペンハーゲンのフィン・ウッドショー氏から購入したコレクションがベースとなっている。尚、このコレクションは自転車文化センターにも当時引き合いが来ていた事もあり、取材したことがある。
 同博物館では、1995年11月24日から1996年3月31日の期間で、オーディナリ一軍展が開催されている。この展示会開催に関しては、イギリスのジョン・ピンカートン、ビル・ヘイラー両氏、ウィーンの技術博物館等の協力があった。展示車のリストは次のとおり。

 
モデル名
メーカー名
(国名)
製造年
協力者
(所有者)名
1
トランジショナル・
ボーンシェーカー
スターレー
(イギリス)
1870年頃
オルデンブルク自転車博物館
2
テンションホイール
グルート
(イギリス)
1870〜1871年
ジョン・ピンカートン
3
アリエル、ハイネス
&
ジェファニス
 
1871年
ビル・ヘイラー
(イギリス)
4
エクストラオーディナリー
シンガー
&C
(イギリス)
1878〜1879年
ビル・ヘイラー
5
カンガルー
ヒルマン・ハーバート&
クーパー
(イギリス)
1884年
オルデンブルク自転車博物館
6
スター
マーシュ
&
クレッチュマール
(ドイツ)
1882年頃
ウィーンの技術博物館
7
インバンシブル
シュレー・マシニスト(イギリス)
1885年
ジョン・ピンカートン
8
子型オーディナリー車
 
1880年代
ジョン・ピンカートン
(イギリス)
9
子型オーディナリー車
 
1880年代
オルデンブルク自転車博物館
10
レージェント・ラショナル
トリッグウェル&
クーパー
(イギリス)
1890〜
1893年頃
ジョン・ピンカートン
11
ハイバイシクル
(木リム、空気入りタイヤ)
ヒルマン・ハーバート&
クーパー
(イギリス)
1895年
タンジェントホイール
12
ハイネス&ジェファニス
 
1874年
ビル・ヘイラー(イギリス)
13
オーディナリー車
(レプリカ)
 
 
ジョゼフ・メシセック
(チェコ)

 

オルデンプルクの自転車博物館の概要は次のとおり。

住所
OLDENBURGER FAHRRADMUSEUM
DONNERSCHWEERSTRASSE 45 26123 OLDENBURG,GERMANY
電話
49 441 8850 387
Fax
49 441 8850 388
開館時間
月曜を除く毎日、3pm〜6pm



ドイツ・オルデンブルク自転車博物館の入り口。

ミショー型について説明するガビー・カルコフ館長。中学校の先生が本職。

子供用オーディナリー車。1880年代。

空気入りタイヤのオーディナリー車。1890年代。

 


 


 
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ハノーバー郊外在住の
ウーエス氏自転車個人コレクション


 ウーユス氏はドイツ、ハノーバー郊外のランゲンハーゲンに在住している。本職はドイツのベルトコンベアのメーカーの人事部長さん。自転車を収集するようになったきっかけは、新聞の三行広告で、アンチーク自転車をたまたま購入したことという。現在、自転車、自転車の生活で、自宅の地下室、ガレージ、居間等々が自転車のコレクションで埋まっている。

  その内訳は、アンチーク自転車、パーツ、書籍、切手、メダル、カタログ、グッズ.....と、何でも手当たり次第の印象を受ける。コレクションは増え続け、今では自宅からすぐ近くの市有の建物を借りて、自転車博物館「自転車ギャラリー」をオープンするまでになった。丁度、ハノーバー郊外のゼールゼ市立博物館主催のアンチーク自転車展(1995年11月3日〜1996年1月14日)に主要なマシーンを無料で提供していた。そこでは、ドライジーネ(レプリカ),ミショー型、オーデイナリー車、セーフティ車、ミリタリー車等が展示されていた。







ドイツ、ハノーバー郊外在住のウォルター・ウーユス氏。最近入手したばかりの婦人用車。

自宅からすぐ近くの市有の建物の中にあるウーユス氏の個人コレクション「自転車ギャラリー」

自転車ギャラリーの看板

自転車と運搬車のコーナー

ハノーバー郊外ゼールゼ市立博物館の正面

 

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